成年の主張

日々過ごす中で主張したくなったことを、なんとなく綴るブログです。

金に物を言わせがちのジャイアンツがそれでも好きな5つの理由

 
昨日に続いてジャイアンツシリーズです。
 
ジャイアンツって、金に物を言わせまくって各球団のエースや主砲を獲得しては殺す、という恐怖のサイクルを繰り返してるイメージがありますよね。

 

その通りです。ドラフトで獲得した選手もまあ育成できず終わるし、かけてるコストに対してのリターンが釣り合ってなさすぎる球団なのです。
 
それでもなぜジャイアンツが好きなのか書いてみたいと思います。
 
目次
 

金に物を言わせまくってる清々しさが好き

 

まず、何と言っても、「金に物を言わせてる感」と「それを貫く清々しさ」が好きです。

 

清原、小久保、ペタジーニ、李承燁、小笠原、ラミレス、杉内、大竹など、錚々たる各球団のエース/主砲を今まで獲得し続けてきました。

 

そんでもって大体活躍しない。ほとんどのケースで殺している。

他の球団に戻ったら、親の仇のように復活してまた活躍しだす、みたいなケースも多々。

 

上の選手の中で、数年にわたってちゃんと活躍してくれたのはラミレちゃんぐらい。

 

それでも金に物を言わせて各球団のスター選手たちを獲得し、無理くりナインにねじ込む、なんとも金持ちの道楽的な感じがたまらなく好きです。

 

そんでもって、一切それに悪びれることなく、スター選手を獲得し続ける感じが好きです。

 

金に物を言わせることって別に悪いことでもなんでもないと思うのです。

金があるから使。ただ、それだけ。あゝ清々しい。

 

常に変わり続けているチーム

 

とはいえ、金に物を言わせて獲得した選手は大体活躍しないので、いろんな方法を、時には他球団が絶対にやらないような"タブー視"されてるようなことさえ、ガンガン試しながら、チームを作っていくような姿勢が好きです。

 

このスタイルは2002年、2008年以降の原イズムによって築き上げられ、原イズムの全盛期を支え続けてきた、由伸にもきちんと継承されてる感じがします。

 

最近だとこんな感じ・・

 

  • 10年以上キャッチャーマスクをかぶり続けてきた阿部を、チームの若返りのためにファーストにコンバートさせたり、チャンスの場面でバントさせることも多々
  • 固定しないセカンドを毎試合変えてスタメンを組んだり、打順だって一回も固定されないままシーズンが終わることだって多々
  • 一瞬調子が良くなった選手(最近だと亀井とか)を四番に抜擢したかと思ったら、次の試合でベンチにいたり
  • エンドランやスクイズにダブルスチールなどリスキーな戦術を躊躇することなく連続的に使用

 

 昨日の開幕戦のスタメンにもそれが如実に表れています。

 

1(二) 中井

→若手の期待の星中井をリードオフマンとして起用

2(中) 立岡

3(遊) 坂本

4(一) 阿部

→ぶっちゃけ最近打撃でも衰えが見えてきている阿部を四番で起用

5(三) マギー

6(右) 長野

7(左) 岡本

→キャンプ/オープン戦では開幕一軍入るかどうか的な感じだった若手岡本をスタメンに抜擢

8(捕) 小林

9(投) マイコラス

→絶対的エース菅野ではなく、キャンプ/オープ戦で安定感のあったマイコラスを開幕投手に起用(菅野のWBCの疲れを考慮してというのもあると思いますが)

 

攻めてます。今年のジャイアンツも。 

 

「勝って当たり前」というプレッシャーと闘ってる感

 

ただ、やっぱり、金に物を言わせて他球団の主軸をバンバン獲得したり、上に書いたような革新的な取り組みの裏には、常に「勝つこと」が強烈に意識されていて、そのためなら、手段は選ばないよ、という圧倒的なまでもの勝ちへの貪欲さみたいなのがあるんだろうなぁと感じます。

 

2000年以前のジャイアンツは、「勝って当然」という見られ方をされてました。

あれだけ資金が潤沢にあって、他球団からこれでもかと言うほど選手買いまくって、ドラフトでもいい人材獲得できていたので、というか「巨人じゃないと行きません」て選手が明言してくれるので、あとは指名する順場を決めるだけという、マリオのスターモード的な状態にありました。

 

2003年以降、松井がメジャー挑戦のためいなくなったあとのジャイアンツは、堀内がチームをめちゃくちゃにし、暗黒期に入りました。

2006年に原監督が復帰してからは、いろいろと試行錯誤しながら、進化を遂げた原イズムが徐々に浸透していきました。

 

今ではすっかり他の球団に馴染み、テレビ放送が多めのふつーの12球団の1チームと化しましたが、それでも毎シーズン「勝って当たり前」という強烈なプレッシャーのもと闘ってる監督/選手たちの姿が好きなんです。

 

優勝した時の虚無感

 

優勝した時の虚無感たらないです。

 

もちろん育成出身とか生え抜きが活躍して優勝した時は、嬉しいのですが、そのぶん殺している選手は数知れないので、いろんな選手の顔が思い浮かんでしまいます。

 

金に物を言わせて、求めていたはずの何かを手にした時の、

「あれ、なんでこれ欲しかったんだっけ」

「ほんとうに欲しかったんだっけ」

的な圧倒的な虚無感に襲われつつも、それでも毎年次のシーズンが無情にもやってくるので、また挑み始める。

 

この何とも言えない終わりのない、ゴールのない、永遠ループが好きなんです。

 

よくわからない目標に向かって、よくわからないスローガンを掲げて、よくわからないことをいろいろ試して、よくわからない感情を抱く、そんな謎のサイクルを、超高額な年俸を貰って繰り返し続ける、選手たちを、何だかとっても応援したくなるのです。

変態ですかね。変態ですね多分。ようは、ジャイアンツファンは変態だってことですね。

 

とはいえすごい選手を輩出し続けている

 

それでもやっぱり最後に文字を大にして伝えておきたのは、

とはいえジャイアンツってめちゃんこすごい選手輩出してるからなということ。

 

松井なんかワールドシリーズでMVP獲得しちゃいましたし(W杯でMVP受賞するようなもん)、上原もア・リーグ優勝決定戦でMVP獲得しちゃいました。(クラシコでハットトリックするようなもん)

 

こないだのWBCでは、みんな坂本と菅野に全期待を寄せていたでしょ?

 

坂本が出て来た時の「はい、ヒットで決まりですね」感と、菅野が登板するって聞いた時の「こりゃこの試合貰ったな」感ったら。

 

阿部だって、他球団見ても、こんな長きにわたってキャッチャーマスク被って、常にスタメンでチームを支え続けてるキャッチャーなんていないよ?

 

小林だって謎にWBCで覚醒して、ノムさんにマー君的扱いされてたでしょ?

 
ジャイアンツだって、ちゃんといい選手輩出しているのです。
 
ただ、選手の獲得と育成という、球団経営において最も重要な2要素の能力値が、恐ろしく低いだけ。
 

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