成年の主張

日々過ごす中で主張したくなったことを、なんとなく綴るブログです。

英語のスピーキングが苦手な人が意識したいたった一つのこと

 

「意識したいたった一つのこと」第二弾はスピーキングです。
 
第一弾はこちらから。
 
なんかタイトルがいかにも胡散臭いアフィリ商材紹介ブログみたいになってて、ちょっと気が引けますが、別に何か商材を紹介して「今なら半額!」みたないことはないので、安心してください。
 
むしろ僕の考え方のベースは、こういう感じです。
「文法/語彙/発音/背景知識/経験値などいろんな要素が複合的に絡まっているので、全部包括的に勉強してください。基本的に英語の習得プロセスは属人的なもので、これを読めばTOEIC◯◯点up!的な魔法ルートはないです。強いて言えばいろんな勉強法を試して、自分なりの近道を見つけ出すことが一番の近道です」(前回の記事より)
 
目次
 

なんだかんだスピーキングが一番難しいよね

 

リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングと、英語の4要素の中でも、やっぱりスピーキングが断トツで難しいですよね。 

 

他の3要素は基本的にインプット量が物を言う領域で、多少の差はあれど、基本的に勉強した分だけ実力も伴ってきますし、テストなどでも比例して点数が伸びてきます。

 

しかし、スピーキングはそうはいきません。

 

どれだけインプットしたって発音が一向に良くならないことだってありますし、他の3領域に比べて、はるかに実力の変化が気づきづらい領域でもあります。

 

僕も高校で1年アメリカに留学してただけなので、もちろんネイティブ発音には程遠いですし、繰り返さないと伝わらない時あって多々あります。

 

高校の時、TOEFL iBTを勉強していたのですが、AO入試のためのスコア提出が1年後、という明確なデッドラインがあったので、効率的に高いスコアを取るためにも、ぶっちゃけスピーキングは完全に捨てて、他の3セクションに時間を割きました。 

個人的には、この戦略は結構正解だったなぁと思っています。

結局スピーキングは26/30が最高スコアで、23-25の間を行ったり来たりしてました。

 

ただ、アメリカにいた時、帰国後受験本格化まで時間があった期間、受験後のモラトリアム期間で、いろんな勉強法を試したお陰で、何とかこれまでスピーキング力を落とさずに、いい感じでこれてます。

 

反復スピーキングが最強な理由3つ

 

いろんな勉強法を試した結果、「反復スピーキング」(僕が勝手にこう呼んでます)が最強なんじゃないか、というのが僕なりの結論です。

 

反復スピーキングてのは、ディクテーションの書く→喋るバージョンだと思ってもらえればよくて、聞こえてきた英語をそのまま自分の口で繰り返す、というものです。

 

ディクテーション最強説を唱えてた時期もあったのですが、ディクテーションがリスニング力の向上にフォーカスしてるのに対し、反復スピーキングは、スピーキング力をあげつつも、副次的に他の要素も鍛えられるため、こっちの方が万能で最強なんじゃいないかと思っています。

 

理由としては3つあります。

 

英語の4要素がモレなく鍛えられる

 

反復スピーキングでは、流れてくる英語を正確に聞き取り、それを正しく口頭で反復します。

 

リスニングとスピーキング力がつくのは想像できると思いますが、リーディングとライティングがどう関係しているのかと言うと

  • とめどなく流れてくる単語を正確に判断し、正しい語彙/文法/発音とともに反復する力が求められるため、リーディングの読解スピードが圧倒的にあがる
  • 同時に、どの単語がどういった文節/文脈で使われるのか、単語同士の正確なcollocation(単語同士の連結、keep in, keep up, keep down, keep on...など)を自然と繰り返すことで、ライティングの正確性があがる

 

反復スピーキングをひたすら繰り返していると、文章を読んでる時も、会話を聞いてるように、流しながら読み、重要な要素のみピックアプして頭に入れる力や、単語の文節における使われ方に対する感覚、などが研ぎ澄まされていきます。

 

スピーキングの4要素もモレなく鍛えられる

 

個人的に、スピーキング力は発音/会話の抑揚/文法/文章構成の4要素に分解されると思っています。特に発音と会話の抑揚に苦手意識を持つ人が多いイメージです。

 

まず耳に届く音をそのまま発音することで、より流暢な発音を練習でき、イントネーションや強調部分など、英語特有のリズム(抑揚)に慣れ、単語の使われ方や正確なコロケーションが身につき(文法)、1まとまりの文章やスピーチに多く触れることで、話の論理展開や構成の仕方(文章構成)も身につきます。

 

これらの4要素を同時に鍛えられるため、反復スピーキングがオススメなのです。

 

頭ではなく体に音を記憶させる

 

スピーキングにおいて最も重要なのは、頭で考えることなく、いかに自然と言葉が出てくる状態に持ってくるかだと思っています。

 

これが特に難しく、僕も非常に苦労しました。今でも、頭で考える→翻訳→話すというプロセスを脳内で高速に回しながら会話する時もあります。

これはこれで、トレーニングで超高速化することもできるのですが、いわゆる流暢さ(fluency)みたいなのが失われて、"英語を勉強している日本人感"みたいなのが一気に出てしまいます。

 

僕なりの結論としてはこの流暢さ(fluency)は、とにかく英語に触れる絶対量を増やすことでしか、身につけられないと思っています

 

これは、英語力をつけるための一つの方法というよりは、絶対的な前提みたいなものだと思ってください。

 

もちろん各要素のバランスが大切なので、とにかく英語を聴きまくってれば、英語力つきます!みたいな無責任なことは言えないのですが、時間がない人は、短期間集中して、英語を聴くことだけに徹底して投資する時間を作ることをオススメします。

 

英語をひたすら聴き、それを繰り返すという、インプット→アウトプットのサイクルを超高速で繰り返すことで、徐々に自然と言葉が出てくるようになります。

 

例えば、

「Hello, how are you? I'm fine, thank you, and you?」

みたいな文章って、クソみたいな英語教師に、毎クラスお経のように繰り返させられるという拷問を味わったが故に、何も考えることなく、機械的に喋れるじゃないですか。

そんな感じで、無思考でも口ガバガバで言葉が出てくる感覚を、喋るごとに増やしていくのです。

 

おすすめの反復スピーキング練習

 

教材はマジで何でもいいです。

これほど質より量が物を言う練習もないので、Amazonのレビューや英語ブログを見ながら、「どの教材にしようかな〜」と悩んでいる時間を、コンマ一秒でも練習することに注いでください。

 

ただ、最初はクソみたいなレクチャーを繰り返してるだけでもいいんですが、練習をこなしていくにつれて、地味にキツくなってきます。

俺はいつまで地学や考古学のゴミみたいなレクチャーを聞かなければいけないんだ、と自暴自棄になりかけます。

 

耳が溶けてしまいそうになったら、オススメな練習法をあげておきます。

 

一人カラオケで英語の曲を歌う

 

圧倒的に楽しくてオススメなのは、好きな洋楽アーティストの曲を聴きながら、反復スピーキングを行うこと。

 

1人や2人ぐらいは好きな洋楽アーティストいると思うので、その人の特にお気に入りの曲を、一言一句間違わずに、反復できるようになるまで繰り返し聴きます。

 

8割型ぐらいできるようになってきたら、1人カラオケに行って、その曲を歌ってみるのです。これが地味に最初は難しいんです。

反復じゃなくなった瞬間、「あれ、この部分どんな感じだったっけ」みたいなのが意外と出てくるので、家路に帰る途中にiPodで確認してみて、また繰り返すのです。

 

ふつーに友達とのカラオケでやると、洋楽ってだけで拒否反応して萎える勢が必ず1人はいるので(僕がそう)場に微妙な空気が流れるのと、意外と難しくてサビ以外ハミングするという恐ろしい事態を招くことになるので、気をつけてください。

 

有名大卒業生向けのスピーチ 

こちらとか

 


スティーブ・ジョブズ 卒業式スピーチ全文(日本語・英語字幕) スタンフォード大学 Stay Hungry, Stay Foolish. by Steve Jobs

 

こちらがオススメ。

 


【感動】あなたの人生はあと何日?20代MIT卒経営者の心に響くスピーチ日本語字幕

 

YouTubeで「アメリカ 卒業スピーチ」みたいな感じで調べると、世界的起業家たちから「点と点を線でつなごう」的なありがたきお言葉をいただける動画があるので、観てみてください。

 

特に萎えかけてる時に見ると、柄にもなくちょっとだけ勇気もらえたりします。

 

TEDトークを自部屋でやってみる

 

www.ted.com

  

世界的に偉い人たちが、たまに偉くないふつーのおじさんなんかから、ありがたきお言葉をいただける動画が山ほどあるので、ぜひ見てみてください。

 

就活のワークショップやらインターンやらにいくと、5回に1回はこれやらされます↓

(内容としてはふつーにおもしろいです)

 

www.ted.com

 

プレゼンテーションのプロフェッショナルの集まりなので、特に抑揚や文章構成なんかを学ぶには世界一の教材だと思います。

 

彼らにとって一世一代の大チャンスってこともあって、文法や語彙も正確で、非常に聞きやすいです。

 

自分が世界的起業家になったかのような気分になり、自部屋で立って、動き回ったりしながら、彼らのスピーチを反復するのです。自分がプレゼンしてるかのように。

ジェスチャーや立ち回りなど完コピしようとすると、地味に反復しやすかったりするので、やってみてください。

 

こちらも、母親に勝手にドアを開けられるか、

「お兄ちゃん、最近おかしくなっちゃったね」

「あの子にもいろいろあるのよ」的な家族会議が開かれる可能性があるので、やるタイミングには気をつけてください。

 

ネイティブになんてなれないよ

 
最後に、お伝えしたいのは、日本で英語を勉強している限り、ネイティブ発音を習得できることはないですし、英語力調査で「Very fluent like native」にチェックできるようになる日はこないです。僕も未だに「Relatively fluent」止まりです。
 
帰国子女でない僕たちがネイティブ発音を習得することは、残念ながら無理ゲーなので、さっさと諦めて、限界値をできるだけあげることに集中しましょう。
 

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