成年の主張

日々過ごす中で主張したくなったことを、なんとなく綴るブログです。

就活で死なないために③-最後にキャリアの描きかたを知ろう&役立つ本10選

 

こんばんは。3回に渡ってお送りしてきたこのシリーズも、今回で最後です。

 

ん?なんですか?

 

そうですか、寂しいですか。ありがとうございます。光栄です。

 

え、全然寂しくないって?ツンデレだな〜。。

 

ということで、最後に

就活で死なないために③-最後にキャリアの描きかたを知ろう&役立つ本10選

をお送りします。

part1&2読んでない人は、こっちから読んでくださいね!

(part1-3の流れで読んで初めて意味あるので)

part1↓

www.akirakishi.com

 part2↓

www.akirakishi.com

  

就活で死なないためには、きちんとしてプロセスを経て、キャリアデザインすることが大切で、そのために本をたくさん読みましょう、という話です。

 

そんなキャリアデザインに役立つ、学びの濃いおすすめの本を、キャリアデザインの仕方とともに3回に分けて、紹介しています。今回はラストの第3弾。

 

目次

 

そもそもどうやってキャリアデザインするの??

 

まず、前提となるキャリアデザインの仕方について話します。

あくまで、僕がおすすめする方法ですが

①まず「自分」を深く理解する

②次に「社会」を深く理解する

③その上で、「キャリアの描き方」を理解し、考える

 

今回はラスト第3弾なので、③についての解説と、おすすめの本を10冊紹介したいと思います。

 

③「キャリアの描き方」を理解し、考える

 

あたなが画家だとして、キャンバスにある絵を描きたいとします。

 

どういう絵が描きたいかは決まっていて、その絵が周りから評価されそう/必要とされそうなこともわかっていても、肝心の描き方を知らなければ、結局白紙のままですよね。

 

どの絵の具を使って、どの筆を使って、どういう順番で絵を完成させていくのか、イメージしている必要があります。

しかも、"絵を描き始める前"にイメージしていくことが非常に重要です。

(もちろん途中で描きたい絵が変わったり、使う筆を変えたくなったりすることもあります)

 

①で「自分」を知り、理想を描いた上で、②で「社会」を知り、本当にその理想は価値があるかを考え、③で最後に「理想」への辿り着き方を考える必要があります。

 

さて、「キャリアデザインの仕方」についての話は、ここまでになります。

 

闇雲に読書をしてもあまり意味はなく(乱読も時にはいい手段だが)、きちんと目的意識を持って、その一冊から何を得るか、という思考の基、読書をすることが大切なので、丁寧に話しました。

 

「キャリアの描き方」を考えるための本

 

それでは、「キャリアの描き方」についての本を紹介します。

 

「自分」と「社会」を知り、キャンバスに自分が描きたい絵が明確に決まったとして、やはり"描き方"を学ばないと、結局筆をとれないので、とても大切な部分ですね。

 

ただ、前提として、"描き方"の学び方は多種多様で、自分にあった学び方を見つけることが大切なのですが、個人的には

 

Setp1: キャリアデザインの仕方的な本を1,2冊読み、概観を理解する

Step2: いろんな成功者の"描き方"について書かれた本を10冊くらい読んで、具体例をひたすらインプットする

Step3: 小説とか哲学書とか、読むのに思考を要する本をひたすら読んで、"働くとは"とか、"自分の中にある好き嫌い"を感じ取ることで、キャリアを描く上での軸をクリアにする

Step4: 実際にキャリアを描いて、行動してみる

→適宜Step2へ戻る

Step5: 仮説検証を繰り返して(仮説検証の手段として読書も使えます)、自分の中の軸をよりシャープにしていく

 

このステップをひたすら繰り返して、自分にフィットする筆や絵の具や描く順番を知ることが大切かと思います。

 

てことで、それぞれのステップにおいて

Step1: 1冊

Step2: 2冊

Step3: 8冊

を紹介します。個人的にStep3をしてる時が一番好きなのと、Step2はその人のキャリアの着地点によって結構変わってくるので、Step3多めに紹介しますね。

まずは、Step1から。

 

1. ワーク・デザイン これからの<働き方の設計図>
ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉

 

 

帯に書かれた「『ワーク・シフト』では自分の仕事の未来を描けなかった95%の人へ」というコピーが素敵。コピーに惹かれて買っちゃいました。

 

"パラレルキャリア"というキーワードを基に、これからの働き方の未来、キャリアの描き方を紐解いていく本。 

 

クラウドソーシングの一般化とか、個人メディア(SNSの発展版)の普及、市場の細分化とかの潮流によって、個々人の人材価値と、それを発信していくブランド力、が重要になってくる。

 

その上で、一つのキャリアに固執することなく、自分の軸に基づいて、複数のキャリアを描くという選択肢(=パレルキャリア)について書かれています。

 

言ってることの本質は、他の本と変わらないけど、パラレルキャリアという概念について詳しく書かれてるのがいいとこ。

 

考え方が好きなのと、やりたいことがいっぱいある人が読むと腹落ちしやすい、原点回帰させてくれるようで、好き。

 

2. リクルートのDNA-起業家精神とは何か

ここからStep2を2冊。

リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)

リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)

 

 

アントレプレナーシップの宝庫であるリクルート様様の創業者であり、神として崇められる江副さん著書。

 

リクルートの組織風土関連の本は何十冊て出てるので、少なくともどれか1冊は読んだ方がいい。

 

日本有数の大企業でありながら、常にアントレプレナーシップ(起業家精神)を持ち続け、様々なイノベーションを起こし続けるリクルート社の精神が書かれてた本。

 

常にイノベーションを起こし続け、優秀な大学生がこぞって行きたがるリクルートの遺伝子(DNA)が学べて、何かしたくてうずうずしてる意識高い系大学生が読むと、リクルートがくそ好きになっちゃうので注意。笑

 

3. ゼロ---なにもない自分に小さなイチを足していく 
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

堀江さんの出所後出版した本。有名だから読んだ人も多いかも。

堀江さんも何冊も出版してるので、どれか1冊は手に取って、じっくり彼の頭の中を覗いてみた方がいい。

 

メディアとかでは言ってるることが本質を突いてても、自分の魅せ方とか表現の仕方がうまくないから、違う風に捉えられたりするこが多いけど、やっぱりいくつもの事業を成功させ続け、今でもロケット事業とかオンラインサロンとか、社会の最先端を走ってる人なだけある。

 

出所後すぐなだけあって、自分の魅せ方にかなり気を遣っているから、読みやすいのと、なんだかんだ言ってることは本質を突いていて、素敵なことを言ってるから、ぜひ読んでほしいです。

 

4. 何のための働くのか 

ここからはStep3の本。

何のために働くのか

何のために働くのか

 

 生きることは働くこと、働くことは生きること。
本書の中で、「仕事とは人生そのものと言ってもいいと私は思っています」と著
者は語ります。
また、「仕事に生きがいが見出せなければ、人生の意味がほとんどなくなるとさ
え思います」とも断言しています。 
「何のために働くのか」という問いかけに、
あなたならどのように答えますか?

 

10年前くらいに書かれた本で、同じようなタイトルの本は腐るほどあって、僕も20冊ぐらいは読んだと思うんですけど、この本が一番しっくりきました。

 

こういう系の本は、著書がいい人すぎて、

"いやー俺にはできないよ(笑)"

って思っちゃうような、あまりにも善人チックな働く使命みたいなことが書かれてるパターンか、

心広い坊さんとかひねくれた哲学者とかが、

「周りを大切に目の前のことに一所懸命取り組みなさい」とか、

「何事もてきとーにやるくらいがちょうどいい」みたいな、

いやよくそれで本出そうと思ったなwみたいなことが書かれてるのが多いんですけど、

これは、歴史上の偉人とか名経営者とかの言葉を借りながら、著者のフィルターを通して、メッセージが伝えらていて、まあなんだかんだ善人チックな言葉が多いんですけど、これだけ多くの人がこう言ってるってことは、帰納的に考えて、多分必要な考え方なんだろうな、って自分を納得させられます。

 

5.「賢(かしこ)バカ」になっちゃいけないよ
「賢(かしこ)バカ」になっちゃいけないよ

「賢(かしこ)バカ」になっちゃいけないよ

 

 

生き仏みたいなお坊さんが書いた本。

 

著書の酒井住職は、約7年かけて4万キロを歩く荒行「千日会峯行」を2回も達成された方で、千日会奉の様子とか道中の記録とかを聞いてるだけで、心が洗われて、いかに自分が邪心に溢れたクソ人間か思い知らされます。笑

 

この「千日会奉行」というのは、一度挑戦したら止めることは許されず、止める時は、短剣で腹を斬るか、紐で首をくくらなければいけなく、挑戦する時の覚悟は計り知れないですね。

(そのため、常に短剣と紐を持ち歩いているそうです)

 

そんな想像するだけでも過酷な「千日会奉行」を2回も成し遂げた住職が語ることには、本当に重みがあり、日々の忙しさに追われ、「生きる」なんて概念すら忘れてしまう人は一度読んでみてください。

 

きっとキャリア観になにかしらの影響を与えると思います。

また、口語体なので、親近感を持って読みやすく、書いてることは本質を突いていて、一人の大学生やビジネスパーソンとして意識すべきことも多く書かれています。

 

6. 大事なものは見えにくい
大事なものは見えにくい (角川ソフィア文庫)

大事なものは見えにくい (角川ソフィア文庫)

 

 

鷲田清一さんという哲学者が書かれた本です。

鷲田さんも、いくつも著書を出されていて、好きな人にはすごく響くので、一冊だけでも手に取ることをおすすめします!

 

「自分を知る」ための一冊「じぶん・この不思議な存在」も鷲田さんが書かれています。

 

扱っているテーマは「自分とは何か」「何のために生きるのか/働くのか」といった感じで、似ているんですが、こっちの本の方が8年も後に出版されたので、鷲田さんの中の哲学にも変化が見えたり、捉え方が変わってたり、と面白いです。

 

「じぶん・この不思議な存在」とセットで、自らの鏡として活用するもよし、哲学者の思考の変遷を辿ることで、自分の価値基準と照らし合わせるのもよし、いろんな読み方があると思います。

 

7. 働くくことがイヤな人のための本 
働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

 

 

こちらも、中島義道さんという哲学者による本です。

この人は、鷲田さんとは違って、かなり極端な思考な主張をする人で、とっても刺激的です。笑

 

例えば、路上で違法駐輪をしてる自転車を思いっきり倒し、たまたま通りかかり、怒り狂った所有者と口論し、自分の考え方が正しいことを証明しようとしたり、"幸福な人生など絶対に存在しない"と主張したりと、生き様も非常に素敵です。

 

僕らが日々気にするような"世間体"や"社会的地位"などクソ食らえといった感じで、自分の主張や信念にとことん忠実に、正直に、生きている方です。

 

働くことに悩む仮装の4人と、中島先生が対話をしながら、「なぜ働かなければいけないのか」「働くとはどういうことなのか」といった疑問を紐解いていく本です。

負の状況下に置かれた人の視点から対話が繰り広げられるので、肩の力を抜いて読めます。

 

8. ビタミンF
ビタミンF (新潮文庫)

ビタミンF (新潮文庫)

 

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。 

 

僕が一番好きな作家の重松清の、一番好きな本です。

タイトルのビタミンFには、「炭水化物やタンパク質のように、自らの血や肉となる力つよい小説があるなら、何気ない日常を描き、ちょっぴり元気のもらえるビタミンのような小説があってもいい」という重松らしい素敵な由来があります。

 

また、7つの短編小説が載っているのですが、それぞれに"Father""Friend""Family"といったFから始まるキーワードを軸にエピソードが描かれており、ビタミンFという、この世に存在しない新たなビタミンの形になっています。

 

落ち込んだ時、悲しい時、嬉しい時、忙しさに追われて大事なものを見失いそうになる時、いろんな場面で、ちょっぴり、いやたっぷり、元気をくれる、そんな小説です。

 

9. がんばらなくていいんだよ
がんばらなくていいんだよ

がんばらなくていいんだよ

 

 

先ほど紹介した、"生きる仏"酒井住職の本2冊目です。

 

"自然体で生きる"

"執着や悩みを抱え込まない"

"自信を持って生きる"

 

わかってるんだけど、なかなかできない、当たり前ことが書かれているんですが、酒井住職の言葉には、何とも言えない心に響く"何か"が宿っています。

 

必ずしも、頷けないかもしれない。それでいい。

 

彼の言葉に耳を傾けることで、自分の中にある軸がクリアになっていけば、それでいいんだと思います。

住職は、"がんばらなくていいんだよ"というメッセージを通して、"がんばることの大切さ"も同時に伝えてくれているような気がします。

 

10. 私の嫌いな10の人びと
私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)

私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)

 

 

最後の本は、先ほど紹介した、哲学者の中島義道さんの本2冊目です。

 

 "自分の仕事に「誇り」を持っている人"

"「おれ、バカだから」と言う人"

ーそんな人たちが嫌い

 

ドキッとした人、いると思います。

無意識のうちに、「いい人」を演じてませんか。

世間体や空気を気にして、心の奥底の声に聞こえないフリをしてませんか。

そんなことを考えさせてくれる本です。

 

著書が嫌いな人の10の資質をあげているのですが、一般的には「いい」と認識されているような資質ばかりです。

 

自らの価値観や信念に愚直に向き合う著書が、「生きるということ」の本質に真正面から向き合っている、そんな本です。

 

上の項目に、"なんかわかる"と共感した人も、"どうせ偏屈な哲学者の世の中への嫉妬だろ"と吐き捨てた人も、特に後者の人には一度読んで、自分の心の声に耳を傾ける時間にしてほしいです。

 

最後に伝えたいこと

 

3回に渡っての連載は以上なります。

ここまで、読んでくれた人はありがとうございました。

長々とごめんなさい。

 

この文章は、"就活"という人生の一大イベントを控え(もしくは終え)、自分と似たような悩みを抱える大学生向けに書きましたが、このプロセスを経ることで、"就活"というターニングポイントに限らず、人生の岐路に立った時に、支えてくれるような「自らの信念」を形作るのに、役立つかと思います。

 

最後に、キャリアデザインや、そのための読書をする上で、常に意識してほしいことを3点まとめました。

 

自分の本の読み方を見つける

 

キャリアデザインにとどまらず、自己研鑽の手段として読書は非常に有益です。

しかし、本の読み方/種類/ペースなどは、当たり前ですが、人それぞれです。

誰にも向き不向きがあるので、ここで紹介したことをやれば人生の目的や目標がクリアになっていくわけではなく、自分の「本の読み方」を見つけることが大切です。

1冊本を読んだ際には、その本の内容から何を得たかと同時に、読み方(種類/ペース/量など..)から何を得たか、という思考も及ばせると、学びが2倍になるかと思います。

 

とにかく足を動かし、仮説検証を繰り返す

 

3回に渡って、「本を読み、知見を得て、思考する大切さ」を話してきましたが、自分の思考の深さや広さ、また、具体的なキャリアプランも、自分の中で思考することで満足していたら、何にもなりません。

就活は、ただ、業種や年収/企業風土や志向性についての情報収集をする場ではなく、"自分が20余年間で培ってきた思考を、普段はぶつけられないような人に、無料でいくらでもぶつけられる絶好の機会"です。 

そういった視点で、就活イベントやOBOG訪問に臨むだけで、全く違った情報が得られるかもしれませんし、就活を一つの成長機会として捉えることすらできます。

 

結局、就活は「思考したもん勝ち」だ

 

タメの就活生や、いろいろな企業の人事の人と話し、一つ確信を持って言えることは、結局、就活は「思考したもん勝ち」だということです。

ここでいう思考とは、キャリアデザインに限らず、日々の生活において、自分自身や社会の流れに敏感に、常に思考している、という意味です。

 

17卒の人も、まだまだ間に合うと思います。大学生なんて、時間は作ろうと思えば、いくらでも作れます。

18卒の人はよゆーです。

SPIやwebテストの対策、ESのブラッシュアップや面接対策といった、就活における1プロセスに膨大な時間を割くより、きちんと自分と向き合い、本当に自分がしたいことを見つけ、社会の流れを捉え、未来の働き方に想いを馳せ、そのために必要なキャリアを描くことが大切です。

 

本当の最後に

 

読書も大切ですが、日常の一つの風景や一つの言葉を意識し、日々思考を巡らせ、その時抱いた自分の感情を大切に、心に積み重ねていくことが、それ以上に大切だと思っています。

 

などなど、色々と偉そうに書いてきましたが、数百冊の本を読んできた僕も、大学卒業後ファーストキャリアとして何を選ぶべきなのか、絶賛迷い中です。w

迷い中というか、思考中ですね。

一緒にがんばっていきましょう。笑

 

ではまた!

 

 

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